( ^ω^)ξ゚听)ξふたりはあとは気付くだけのようです

44 :ふたりはあとは気付くだけのようです 1/5 ◆Trmg/qb8/g:2010/04/05(月) 12:51:09



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                          ――ああ。
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                どうして、あなたは気付いてくれないの……?
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45 :ふたりはあとは気付くだけのようです 2/5 ◆Trmg/qb8/g:2010/04/05(月) 12:51:52
自分でも、何をしてるんだろうって、そう思う。  : 春になったのに寒い日ばかり。
小学生の子供みたいに下らないことをして。   : 私はいつも、ゆううつ。
                             :
ぬるい霧雨に霞む、十字路の曲がり角。     : ぬるい霧雨に霞む、通学路のずっと先。
水溜りを踏む革靴の音に、傘を握りしめる。   : 雨に散りかけた桜の花びらを見て、また溜息。
                             :
……本当は、分かってる。             : ……違う。
こんな幼稚な真似、何の意味もないって。    : 本当は、分かってる。
                             :
でも、他には何もできなくって。           : ゆううつなのは、アイツのせい。
胸が苦しくて、叫びだしたくて…….。        : そして、私の、自分自身のせい。

                          「…………」

そろそろ、だ。                     : そろそろ……ほら。
もう行かなくちゃ。.                  : 十字路を曲がろうとすると、聞こえる。
                             :
十字路の向こうから足音が大きくなってくる。  : 足音はいつも、毎朝必ず聞こえてくる。
それが誰のものか、なんて見るまでもない。.   : 時間を計ったように、待ち構えてたみたいに。
電柱の影を飛び出して、知らぬげに走り出す。 : 高校に上がってから、一日も欠かさず毎日。
                             :
……ほら……近づいてくる。            : ……ほら、近づいてくる。
彼女の、桜よりも綺麗な後れ毛。         : 水を蹴立てて、息を切らして。
小さな背中、細い身体……綺麗な脚。       : また、きっと、あの……変わらない笑顔で。

                       ξ--)ξ「……」

寂しそうに下がって見える、傘を抱いた両肩。.  : 悩んでるなんて、思われたくないから。
頼りなげな背中。悩み事でもあるのかな。    : だから精一杯胸を張って、あごを上げて。
でも、いい奴、なんて思われたくない。        : 高慢な奴だって思われたって、構わない。

46 :ふたりはあとは気付くだけのようです 3/5 ◆Trmg/qb8/g:2010/04/05(月) 12:52:34
                      ――本当は、違うのに。

         ( ^ω^)「なーにチンタラ歩ってんだお。
               遅刻するおっ!?」

         ξ#--)ξ「……ちっ……うっさいわね、毎朝毎朝。
                アタシはね、アンタみたいにガサツじゃないの!」

素直になれない僕の、毎朝の日課。          : 素直になれない私の、毎朝の日課。
顔を見もせずに、追い越しながら言い放つ。   : 横を通り過ぎる学生服に、顔も上げず言い返す。
僕だって、こんなこと言いたくない……なのに。 : 私だって、寂しいんだよ? イヤミな言葉ばっかり。

       (#^ω^)「ンだお、せっかく気にしてやってんのに。じゃあ好きにするお!
             ツンなんかそこら辺でずっこけて、パンツまでびしょぬれで
             泣きながら登校してくればいいんだお!」

足を止めて、振り返って顔を見る。          : 足を止めて振り返った、その顔を見る。
驚いたような怒ったような、つり上がった眉。   : いら立つような、勝ち誇るような、憎たらしい笑顔。
どことなく寂しそうなのは……気のせい?      : すこしだけ辛そうなのは……気のせい?

               ――言いたいのは、こんなコトじゃ、ないのに。

       ξ#゚听)ξ「何ですって? この……スケベ! ヘンタイ!
              それはこっちの台詞。アンタこそ、滑って転んでガキみたいに
              びーびー泣きながら歩いてるのがお似合いよ!」

           ――本当は、もっともっと。 笑いながら、話したいのに――

                     ξ#゚听)ξ「……」(^ω^#)

47 :ふたりはあとは気付くだけのようです 4/5 ◆Trmg/qb8/g:2010/04/05(月) 12:53:25
                      ――笑顔まで、あと少し。
           もうほんのすこしだけ……もう1ミリだけ、前進する勇気が欲しい。
                もう一歩……この足を、お互いの前に踏み出せば。

                     ξ#゚听)ξ「……」(^ω^#)



                  ξ(゚ぺ#ξ「……ふんっ!!」(#^ω^)

                   ……でも、やっぱり、今日も駄目。

彼女は、口をへの字に曲げてそっぽを向く。   : アイツは、腕組みをしてそっぽを向く。
                             :
ああ……また。また、怒らせてしまった。       : でも、違うんだよ。私だって、寂しいんだよ。
僕は、ただ見たいだけなのに。           : いつだって、待ってるのに。いつだって……。
                             :
彼女の、とびきりの笑顔を見たいだけなのに。 .: いい笑顔、見せられるように、練習してるんだよ?
それだけなのに、素直になれないばかりに。   : それだけなのに、意地を張ってばっかりで。

            (#^ω^)「もう知らねーお!
                  遅刻でも何でも好きにすりゃいいお!!」

言い捨てて、また走り出す。              : アイツはそういって、また走り出す。
素直になれない悔しさに、涙が滲むのを隠して。: 雨を浴びた顔を袖でぬぐって、背中を向けて。
ひとり、通学路を走りながら。            : 水を蹴って、学生服の背中が小さくなる。
                             :
……もしも君が、一声僕を呼び止めたら。    : ……もしもあなたが、たった一度振り返ったら。
僕が泣いてたのが、ばれたかもしれない。.    : 泣きそうな顔、してるの、ばれたかもしれない。
それを見られたら、 きっと素直になれるのに。  : その訳を聞かれたら、きっと素直になれるのに。

48 :ふたりはあとは気付くだけのようです 5/5 ◆Trmg/qb8/g:2010/04/05(月) 12:53:47
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                  お願い、早く気付いて、素直にさせて。
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             もしもあなたの、心の中をのぞけたなら、きっと……
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          ( ^ω^)ξ゚听)ξふたりはあとは気付くだけのようです・はじまり


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